ブログトップ
お産婆さんに取り上げてもらいました(吉備路の総社生まれ)
ソマリア女性を取り巻く環境

ゼロトレランスデー(2月6日)の関連で、2月13日のシンポジウムに行った報告を2月15日のブログでしたことがあります。関連して、先週の26日に「ソマリア女性を取り巻く環境」というFGM廃絶を支援する女たちの会の勉強会に行ってきました。

朝日新聞編集委員の大久保真紀さんが講師でした。2月の日本ユニセフ協会親善大使のアグネス・チャンさんの視察に同行した現場からの報告です。

ソマリアはFGMの実施率がアフリカのなかでも最も広がっている地域で、98%にも上るそうです。

ホドちゃんの話
大久保さんが訪ねたハルゲイサという地域のキャンプで暮らす、ホドちゃん(10歳)という女の子が2年前にFGMを受けたときの話に、背筋が凍るようでした。報告の中で、ホドちゃんの口から出た言葉を再現してみましょう。知っていたつもりのFGMのことに、さらに戦慄が走りました。


「ある日突然、カミソリの刃を持つ女性がきた。母親や近所の女性に手足を押さえられて、何が何だかわからないままに、外性器を切り取って縫い合わせる施術を受けさせられた。とにかく痛かった。たくさん出血もした。7日間寝たままで、最低限の水しか口にせず、それでも排泄のときには激痛が走った。今は痛みはなくなったけど、おしっこが少しずつしか出ず、時間がかかる」

この先、成人してからもどんなにか身体に不都合が起こるか想像すると、いても立ってもいられない気持ちです。

廃絶への小さな一歩
ホドちゃんのお母さんは自身もFGMを受け、「娘にも当然のことと思っていたが、今では考えが変わり、ホドの妹には受けさせないし、この地域でもソマリア全体でもやめさせたい」と言っていることが救いでした。ハルゲイサではFGMを廃絶しようと宣言した村があるそうです。これがどんどん拡がって、できるだけ早い時期に全部廃絶する日がくるよう、心から願います。

まだまだ、問題は山のようにあります。宣言した村でさえ、結婚相手はFGMを受けているほうがよいと答える男性もいるのが現実です。男性の意識が変わるように働きかけることも重要ですね。

ソマリアの元首相夫人のイスマイルさんが、1976年に初めてFGMに反対を唱えてから34年たった今も、FGMを受けている女性は97%というのです。遅々とした歩みではあっても希望を捨てず、連帯の気持ちを持って世界中からFGMが廃絶される日まで支援を続けなければと、思いを新たにしています。

●ヤンソンさんの言葉●
会の終わりに、大久保さんの話を補足して締めくくったのは、ヤンソン柳沢由実子さんです。

c0223638_22134836.jpg


「アフリカの人たちに連帯する気持ちで応援している。国際的に(廃絶に)一歩でも近づける。この運動はみんなのことだから少しでも力を合わせよう」という言葉をしっかりと胸に受け止めました。

ヤンソンさんは、1996年に「FGM廃絶を支援する女たちの会」を立ち上げて活動を継続し、それ以前から『喜びの秘密』(アリス・ウォーカー著)の翻訳などでもFGMのことにかかわって来られました。

以前、FGM廃絶に向けた活動が顕彰され、「FGM廃絶を支援する女たちの会」に加藤シヅエ賞が授与されています。


追加3月18日の新聞記事が配られました。私は、メディアの方に現実をもっと知らせて欲しいと思っていますが、「女性性器切除」という言葉の入る記事への負の反応があることも否めないとのことでした。日本のメディアや読者の意識の問題もあるのですね。
[PR]
by joi-maba | 2010-06-28 19:32 | 日々 | Comments(0)
<< 「世界人口デー」は、7月11日です 平均寿命、日本が世界1、女性の... >>