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お産婆さんに取り上げてもらいました(吉備路の総社生まれ)
喪われたレーモンド建築
ホンモノは、「残さないでよかった」ことは一度もなく、
「残してよかった」か「残せばよかった」しかない
   ──これは、歴史作家の永井路子さんの言葉です。

「残せばよかった」はずの、寮と体育館解体までの経緯をまとめた書籍『喪われたレーモンド建築 ──東京女子大学東寮・体育館』が刊行されました。

本の表紙写真は、新緑のみずみずしい木々に包まれた寮です。


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体育館は、国連が主導する女性の健康に関する地球規模の啓発活動の、まさしく先駆をなす建物です。いずれも女子高等教育史上からも、自立への軌跡を追う女性史の視点からも、他に比して誇りうる記念碑的な建物であり、将来に活かされるべき貴重な財産でした。


   A・レーモンドの最初期の芸術作品にして
   新渡戸稲造、安井てつ、A・K・ライシャワーの
   建学精神の結晶でもあった東寮と旧体育館。
   この世界的文化遺産が、なぜ解体されねばならないのか?
   素朴な問いを発しつづけた卒業生たちによる、
   保存を願い、賛同者をつのり、一万を超える署名を集めながら、
   なお解体を防げなかった活動の全記録。


微力ですが、5年余りに及ぶ保存を願う活動にかかわってきた者として、足跡の記録を世に問うことができるのが、せめてもの希望か、償いかと思います。

「私の一枚」という左上の写真は、体育館の2階テラスにある花鉢を、見上げながら撮ったものです(2007年)。体育館フロアの両翼にある5つの部屋にはそれぞれ違う暖炉が備わっていて、とても居心地のよい空間でした。

大手書店では建築コーナーに並んでいます。
またアマゾンやセブンネットなどでも注文できますので、ご興味のある方は、どうぞ。

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東京女子大学レーモンド建築 東寮・体育館を活かす会 編著
カラー口絵8頁・本文304頁/資料集CD-ROM付
定価:2520円   発行:工作舎
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by joi-maba | 2012-04-28 23:51 | Books | Comments(0)
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