5歳未満児死亡率は減少
―しかし、さらに新生児と妊産婦に
焦点を当てなければなりません!
9月16日に、ユニセフ・WHO・世界銀行などから乳幼児死亡率の新推計が発表されました。
詳しくは、下記からご覧いただけます。
http://blogs.worldbank.org/opendata/global-child-mortality-rates-dropped-49-1990
新推計によると、世界的には5歳未満児死亡率は1990年に比べて49%の減少を示し、2013年には、子どもの死亡数は1日当たり1万7000人に減少しています。
でも、年に630万人、そのうちの280万人は生まれてから1カ月以内、そのほとんどが予防可能な原因によるというのですから、何と悲しい現実でしょう。
子どもを亡くした母親と家族の悲しみはどれほどだろうかと想像すると、胸が締め付けられます。しかも母親が亡くなるケースも少なくなく、出血などにより母親が命を落とすことにより赤ちゃんが死亡することもまた多くなると言います。
子どもの死亡の減少率は早くなってはいるものの、アフリカと南アジアでの減少がその他の地域より遅れており、また
新生児死亡率(生後28日まで)の減少が遅れています。
インドとナイジェリアで、子どもの死亡の3分の1を占めています。一方、サハラ以南のアフリカの5歳未満の子どもの死亡率は、出生1000人当たり92と、高所得国の15倍近くにもなります。
アフリカ、南アジア、そして新生児と妊産婦のケアに焦点を当てて、早急に対処することが求められています。女性の教育も必要でしょう。妊娠中も健診を受け、出産の際は専門の技能者の立会いによる出産、異常があれば専門の医師の下へと搬送し治療を受けることなども必要でしょう。
日本でも、妊産婦と子どもが死亡するケースはゼロではありません。それでも妊娠したら、母子健康手帳によって妊婦と胎児の両方の健康を見守り、出産後は定期的な健診で子どもの成長を記録したり、感染から守るために予防接種も充実しているという環境があります。
世界で一番子どもの死亡率が高いのはアフリカのアンゴラ(出生1000対167) ですが、この国で生まれるか、日本など先進国で生まれるかによる格差を見過ごすことはできません。
「今、何をなすべきか」具体的な行動に移す手立ては何か―。
ささやかであっても、個人としても行動につなげたいと思っています。
文章だけで、しかも長くなって申し訳ありません。