6月28、にユニセフが『世界子供白書2016』を発表しました。
世界が、最も厳しい状況に置かれる子どもたちの窮状にもっと関心を向けなければ、次のような状況が引き起こされると指摘しています。
現在の傾向に基づくと、持続可能な開発目標(SDGs)の到達年である
2030年までに、
* 6900万人の5歳未満の子どもたちが予防可能な原因で亡くなり、
* 1億6700万人の子どもたちが貧困の中で暮らし、
* 7億5000万人の子どもたちが児童婚をする。
日本でも6人に1人の子どもが貧困状態にあり、課題が山積しているのは事実です。
でも、同時に世界に目を向けることも私たちの使命ではないでしょうか。
白書のページを参考にしながら、少し書いてみます。
【
5歳未満の子どもたちの死亡率】
サハラ以南のアフリカでは特に状況は厳しく、死亡率が高い国は、
最悪のアンゴラを筆頭に
10位まですべてアフリカの国々
20位までみても、アフガニスタン以外はアフリカ(日本は182位)。
サハラ以南のアフリカほど、厳しい状況の地域は他にはありません。その地域では少なくとも2億4700万人が貧困の中で暮らし、生存や成長に必要なものをはく奪されています。
人口の中で最も貧しい5分の1の層の20歳~24歳の若者をみると、60%が4年以下しか学校に通っていません。
最も弱い立場にある子どもたちへの投資が、直ちに長期的に利点を生み出すことを証明しています。
不公平は、避けられないものではなく、克服できないものでもない、
平等な投資、コミュニティの参加促進などの対策が、子どもたちに公平な機会を与える助けとなる、と白書は訴えます。
※『世界子供白書2016』の日本語版は、本年8月末に日本ユニセフ協会より発行予定とのこと。