日本が国連に加盟したのは、1956年12月18日。
これを記念して19日、国連大学のウ・タントホールで、記念行事がありました。
皇太子殿下が雅子妃殿下と共にご臨席され、自らが「水と衛生に関する諮問委員会」
名誉総裁として、国連とのつながりにも触れ、
「日本は加盟以来、支援を受ける世界の平和のために取り組んできた。
地域紛争の犠牲者が絶えない今、諸課題に対処して、
持続可能な社会をめざす上で国連での役割は重要。
2030アジェンダやパリ協定などの実現に向けた努力が必要」
などの、おことばを述べられました。
基調講演で、
明石康・元国連事務次長(ジョイセフ会長)は、
日本と国連の関係について、自身がユーゴスラビア、
ボスニア、カンボジアなどの問題にかかわった
経験を交えて、次のようなことを話しました。
・60年前の12月18日、凍てつく寒さの日、フルブライト留学生として、
外務大臣・重光葵(まもる)の演説の場に居合わせた。
・国際社会は、グローバル化と組織化のうねりの一方で、内向きの傾向にある。
・多国間で取り組む利点を把握して行動すべきである。
・平和と国際協調へのゆるぎない姿勢と理念を持つべきである。
この写真は、10月24日、上智大学での学生フォトコンテスト表彰式の日の展示から撮った一こまです。
重光外務大臣は、国際社会の名誉ある一員となった日本への
大きな希望を胸に秘めていたことでしょう。