前にも書きましたが、オリンピックにもし平均寿命という種目があったら、日本は金メダルをとること間違いなしというのは、樋口恵子さんの言葉でした。
平均寿命の
ワールドカップがあれば、間違いなく日本が優勝なのに! サッカーは対オランダのは残念!
5月に、WHO(世界保健機関)が、平均寿命83歳の日本がまた1位(2008年)という発表をしました。新聞でも記事が出ていました。女性は1位で86歳ですが、男性は79歳で4位です。一番でなきゃダメなんですか、とは言いませんけれど…。
順位はともかく、一般に生物学的理由によって女性の寿命ほうが長いと言われています。
WHOの表を見ながら、統計にのっている193カ国を眺めてみました。
女性の寿命が短い国があります!
どこでしょうか?
アフリカの中央アフリカ共和国で、
女性48歳、男性49歳です。また、
最下位のジンバブエ、アフガニスタンは、なんと日本の約半分の42歳という寿命です。
厳しい生活環境や医療を受ける機会がほとんどないことなど、多くの要因があるのでしょうが、つらい現実がとても他人ごととは思えません。子どもの死亡が多いことが寿命を引き下げる大きな理由のひとつです。産後、母親が亡くなると赤ちゃんの死亡率も上がるそうです。
想像してみませんか。それらの国の保健事情を…。
そして女性の日常生活のなかでの立場を…。
女の子は病気になってもお医者さんに連れて行ってもらえないのかもしれません。そもそもお医者さんも少ないのでしょう。クリニックも遠いのでしょう。学校に行って保健について教えてもらう機会もないのかもしれません。
貧しさの悪循環にがんじがらめになっているのではないでしょうか。女の子が学校に通うことができれば、基本的な保健の知識が得られ、妊娠・出産に際しても、子どもを産んでからも健康のことを考えることができます。身体が未熟なままの十代の妊娠が減れば、状況を改善できるでしょう。
お産のとき、清潔な環境のなかで技能を持った人やお産婆さんの介助が受けられたら…、出血など緊急のことが起こったとき、病院に行って適切な処置が受けられれば…、もし○○ができたら…、といろいろなことが浮かんできます。
そうなれば、救える命が増えると思います。寿命も延びるでしょう。
どうすれば改善できるか、少しでも足元から行動につなげたいです。
ジョイセフの活動のひとつは、「途上国の妊産婦と女性を守る」ということです。