1946年4月10日に、女性が総選挙で初めて参政権を得て、39人の女性議員が誕生しました。この中にはジョイセフ元会長の
加藤シヅエ(故人)もいます。娘のタキさんを抱いて投票に出かけたと聞いたことがあります。
以来70年が経過した今、
衆院の女性議員比率は9.5%、列国議会同盟(IPU)の下院では191カ国中156位、経済協力開発機構(OECD)加盟34カ国では最下位。ああ、何という現実でしょう。
ハーフ ザ スカイ――天は男女半々で成り立っているのに。
10日の日曜日、上智大学四谷キャンパスで開かれたシンポジウムを聴いてきました。
『日本の女性議員-どうすれば増えるのか-』(朝日選書)の出版記念を兼ねた催しです。
夏の参議院選挙に向けて、女性議員を増やすために多様な方策を探り、行動しなくては、と心から思っています。選挙権が18歳からになり、若者が投票に参加する年ですし、若者の力にも期待したいところです。山を動かしていけるよう、共に取り組みましょう。
韓国と台湾ではどちらもトップが女性、クオータ制の導入で議員もそれぞれ30%以上となっていますが、女性の意欲の強さが行動に結びついて、この結果をもたらしたということです。同じ東アジアの国、日本では、なぜ議員比率10%以下から脱却できないのでしょう?
堂本暁子さんも発言し、「日本へのビジョンをもっていて、リーダーシップがあり、国民のために行動できることが、議員に求められる」のだと。そして自らのことを、「この夏には84歳になるが、いい人生だったと思っている」としみじみ語っていました。
シンポの内容と登壇者は次をご覧ください。
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女性参政70周年記念シンポジウム
女性を議会へ 本気で増やす!
【第1セッション】
『日本の女性議員』(朝日選書)出版記念シンポジウム
「女性議員の切り拓いた道」
三浦まり(上智大学教授)
進藤久美子(元東洋英和女学院大学教授)
国広陽子(元東京女子大学教授)
大山七穂(東海大学教授)
竹安栄子(京都女子大学地域連携研究センター長)
目黒依子(上智大学名誉教授)
橋本ヒロ子(十文字中学・高校校長、女性の地位委員会日本政府代表)
【第2セッッション】
東アジアの躍進に学ぶ 「韓国・台湾の女性議員はなぜ増えたのか?」
金銀姫(韓国緑の党共同政策委員長 ,前女性政治勢力民主連帯代表 )
李永萍(台湾文化創造産業連盟協会理事長,元立法院委員,元台北市副市長)
【第3セッション】
女性議員を増やすための決意スピーチ 「女性を議会へ 本気で増やす!」